BIG RACE PLAYBACK

BIG RACE PLAYBACK
  • 前橋
    22#
    被災地支援 第25回 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントGⅠ
    10/7(金) ~ 10/10(月)

稲垣裕之悲願のGⅠ優勝

稲垣裕之/京都/86期/SS

稲垣裕之/京都/86期/SS

 

『近畿の仲間』とともに、つかんだ涙のVは、GⅠ初優出から12年の歳月が流れていた。12度目のチャンスでようやくタイトルを手にした稲垣裕之は、何度も『近畿の仲間』を強調した。

 

「本当にいろんな人に世話になって、近畿の一緒に走る仲間はもちろんですけど。ずっとトレーニングを見てもらった松本整さんや、いつも支えてくれた家族に感謝したいです」

 

10年8月には骨盤骨折の大怪我を負い、選手生命も危ぶまれた。それでもあきらめることなく夢を追い続けた。何度も挫折しかけた稲垣を強くしたのは、仲間の存在だった。

 

SS班として初めて迎えた今年のGⅠ、全日本選抜を優出も、決勝は失格の憂き目をみて鎖骨骨折。戦線離脱を余儀なくされた。そしてまた新たな一歩を踏み出しオールスターで決勝に進出。村上義弘の男気先行を磐石の番手まくり。タイトルを手にしかけたが、岩津裕介に交わされ、またしても涙を飲んだ。

 

「正直、怪我をした時に(GⅠ優勝ができないのかと)思いましたし。あと一歩で獲れないレースが続いて...」

 

大阪コンビとは別線となったが、信頼できる脇本雄太、村上とのラインに、稲垣の気持ちが揺らぐことはなかった。

 

「自分の仕事をしっかりしようと。すごく集中できたし、どんな展開でも対処しようと思ってました」

 

最終バックからこん身の番手まくりを放った稲垣に、村上を弾いた平原康多が強襲。2人の体が重なったところがゴールだった。

 

「自分では(優勝か)どうかわからなくて、ファンの方に教えてもらって。それで半信半疑ながらガッツポーズをしました」

 

「もうあれしかなかった。飛び付けなかったんで」とは、平原。わずかに空いたインを鋭く突いて、直線の入り口で村上を飛ばす。そのまま稲垣に迫ったが、4分の1輪届かず2着。

 

「脇本の掛かりがすごかった。どうしようもなかったし、深谷知広も行けないだろうと思いました。自分は外踏むのは無理だと思って、集中して踏めるコースをと思って踏んだ」

 

稲垣の初戴冠を村上も感慨深げに振り返る。

 

「すごいスピードで平原が来たのはわかったんで、車を内に寝かせたけど、平原のパワーが上でした。今回(稲垣が)不甲斐ないレースをするようなことがあれば、周りも納得しないでしょうし、いい結果を出せて心から稲垣を祝福したい」

 

近畿の仲間に感謝してタイトルホルダーにふさわしい走りをしていきたいと思います

 

決勝

「脇本(雄太)君の番手という責任あるポジションで、そこの役割をしっかり果たそうと思っていました。もちろん緊張もプレッシャーも感じていましたし、それをうまく自分でコントロールするように心がけていました」

 

GⅠ初優勝のゴール

「感無量です。今まで何度も近畿の仲間が頑張ってくれた中で結果を出せず、申し訳ない気持ちがずっとあったので、何とかここでという気持ちがありました。前で先行で頑張ってくれた脇本君はもちろんですけど、3番手を固めてくれた村上(義弘)さん。そこが今回の優勝にすごく大きかったと思います」

 

ゴール後、村上からは?

「『やっと獲れたな』と」

 

村上義弘の存在

「今まで、自分は精神的な弱さがあるんですけど、厳しくアドバイスし続けてくれた人でしすし、ここまで成長できたのは村上さんのおかげだと思っています」

 

支えになったもの

「近畿のみんなが頑張っている姿ですね。同期の村上博幸君がタイトルを獲って、自分も獲りたいという気持ちにさせてくれましたし、そういう切磋琢磨できる環境がまわりにあったことに救われたと思います」

 

タイトルホルダーとして

「ただ勝つだけが競輪じゃないと思いますし、どういう風にファンの人たちに喜んでもらえるかを考えながら走っていきたいなと。自分の力だけで獲れたものだと思っていないので、近畿の仲間に感謝して、これから本当にタイトルホルダーとしてふさわしい走りをしていきたいと思います」

 

年末のグランプリへ向けて

「昨年はじめてのグランプリで、ちょっと雰囲気に飲まれた部分もあったんですけど、もう一度必ずこの舞台に立ちたいという気持ちにさせられましたし、今年はタイトルを獲って乗ることが実現しました。また違う気持ちで、立てると思います」

 

ファンにメッセージ

「本当に今回の優勝は近畿の仲間のおかげで獲れた優勝なので、その気持ちを忘れずに、これからまた一戦一戦、スタイルと責任感を持って走っていきたいと思っています」

 

稲垣裕之/京都/86期/SS

稲垣裕之/京都/86期/SS

Profile

Profile プロフィール

 

稲垣 裕之 INAGAKI HIROYUKI

 

●1977年7月28日生まれ、39歳

 

●在校順位は23勝で14位、師匠は八倉伊佐夫(42期・引退)

 

01年8月4日富山でデビュー(1着1着4着)、03年5月一宮でS級初優勝(3着3着1着)、15年11月10日、西武園で通算400勝達成

 

●通算成績:1313走 優勝:60回、1着:426回、2着:200回、3着:140回

 

●グレードレース優勝歴:07年11月ふるさとダービー松阪(GⅡ)、16年10月向日町記念(GⅢ)、16年1月いわき平記念(GⅢ)、14年12月松戸記念(GⅢ)、08年9月向日町記念(GⅢ)、07年12月伊東記念(GⅢ)、05年4月高知記念(GⅢ)

 

●出走予定 佐世保GⅢ 12月8日~11日

 

 

(11月7日現在)

被災地支援 第25回 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントGⅠ 結果

2車単 3連単
TOP