BIG RACE PLAYBACK

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  • 立川
    28#
    被災地支援 KEIRINグランプリ2016GP
    12/30(金) ~ 12/30(金)

村上義弘が魂の走りでV

村上義弘/京都/73期/SS

村上義弘/京都/73期/SS

 

 ゴールした瞬間は武田さんのスピードが良かったので、よくわからなかったですね。オーロラビジョン見たら、(自分が画面に)抜かれてたのでひょっとしたらと思った」

 

 苦楽をともにしてきた稲垣裕之が逃げる。襲い掛かる平原康多に、村上義弘は渾身の番手まくり。最終3コーナーでは平原の体が一瞬前に出たかに見えた。が、村上は重いインに押し込められながらも平原を合わせ切って、最後は武田豊樹の猛襲を凌いだ。

 

「平原君は今、日本一強い選手だと思うので、見えた瞬間にとっさに前に踏む選択をしました。稲垣君が作ってくれた展開のなかで、最後の判断だった。自転車に乗り始めたときから、雨の日も風の日も雪の日も練習してきました。こういう条件になれば、ほかの人よりはあまり変化が少なかったと思っています」

  

 グランプリ特有のバンクコンディションもも村上に味方。寒風を切り裂いて、2度目のグランプリ制覇を飾った。

 

「自分の力っていうのは、ほかの8人に比べて脚力的に勝ってたかというと、そうではないと思います。ただ速い人が勝つのではなくて。自分も総合力で、速く走れなくても勝てるんだっていうところを証明したかった」

 

 リオ五輪に出場を果たした渡邉一成、中川誠一郎、さらに輪界最速とうたわれる新田祐大を退けて優勝。16年の賞金王にも輝いた。17年は純白に輝くグランプリのチャンピオンジャージをまとって、身を削るような戦いが続く。

 

「正直、またあの地獄のような日が続くのかと(笑)。それだけ責任のあるユニフォームだと思います。いくつになっても、競輪は夢を与えて、夢をかなえてくれますから。また、新たに次の夢に向かってしっかり頑張っていきたい」

 

ファンの思いを背負い、近畿の仲間とともに村上が、新たな夢へと歩き出す。

 

 平原マークから直線で外を追い込んだ武田だったが、わずかに届かず2着。

 「外を踏んだけど伸びなかった。もうちょっとだったんですけどね...。でも、強い人が勝ったんで納得している」

 

 4番手でかぶった単騎の浅井康太は、グランプリ連覇ならず。追い込むも3着まで。

 「優勝しか狙ってなかった。行く自信はありましたけど...」

 

 紙一重の差で村上を乗り越えることができなかった平原。見せ場を作ったものの、6着に沈んだ。

 「結果、浅井君のあの1車が効いた。行き切れなかったのは力不足です。またこれから1年間、頑張ります」

 

近畿の仲間が刺激を与えてくれたから。またこうして勝てて夢のようです!

心境

「年々、力が落ちて苦しくなってきていますが、またこうして勝てて夢のようです」

一年間

「上手く勝ち切れない1年だったので、まさかこういう結果になるとは信じられないです。自分で自分を信じ切れてない部分があって、近畿の仲間、後輩が育っていく中で、自分の役割がちょっとぼやけてしまって、レースに迷いが生まれたのかなと思います。現状でこういう数字が残せたのは、近畿の仲間が一生懸命頑張ってくれて、刺激を与えてくれたからだと思います」

作戦

「(バンクの)コンディションを見ているとタイムが悪いし、重そうだったので。とにかく稲垣(裕之)からも前の方からという感じでした。稲垣の持ち味を発揮できる組み立てかなと。全体として、スピードよりもパワーの競輪だったと思います」

稲垣の先行

「稲垣は若いときから一緒にやっていましたし、またこうやってグランプリで一緒に走って、最高のレースをしてくれました」

平原康多の仕掛け

「平原は今、日本一強い選手だと思いますし、自分たちは最高のパフォーマンスをするしかない。それを発揮して、そこに展開が向いて、いろいろなことが噛み合って、やっと初めて自分たちのゴール勝負というのがあったでしょうし。平原のスピードもよくて、ちょっと合わせきれないと思ったんですが、バンクコンディションが重かったので、そういうところが味方してくれました。展開を作ってくれた稲垣のおかげです」

グランプリへの思い

「最初に挑戦したときから変わらず、毎回これが最後かもしれないという気持ちで、悔いを残すレースはしたくなかったし、今年たまったストレスをぶつけられた一戦になったと思います」

お守り

「娘が前検日の朝に手渡してくれました。家族も応援してくれますから、勝ててよかったです」

メッセージ

「自分の理想としている競輪選手があると思うんですけど、そこに少しでも近づけるように。責任重大で、苦しい一年になるかもしれませんが、しっかり頑張っていきたいと思います」

村上義弘/京都/73期/SS

村上義弘/京都/73期/SS

Profile

村上 義弘 MURAKAMI YOSHIHIRO

 

●1974年7月6日生まれ、42歳

 

●在校順位は36勝で16位、94年4月9日小倉競輪場でデビュー

 

●通算成績:1811走中 優勝:86回、1着:573回、2着237回、3着204回

 

●GⅠ・GP獲得歴:12年12月KEIRINグランプリ(GP・京王閣)、16年12月KEIRINグランプリ(GP・立川)、02年11月全日本選抜(GⅠ・岸和田)、03年9月オールスター(GⅠ・一宮)、11年3月日本選手権(GⅠ・名古屋)、13年3月日本選手権(GⅠ・立川)、14年3月日本選手権(GⅠ・名古屋)、16年3月日本選手権(GⅠ・名古屋)

 

●出走予定

 

 奈良GⅢ 2月2日~5日/全日本選抜競輪GⅠ 2月16日~19日

 

被災地支援 KEIRINグランプリ2016GP 結果

2車単 3連単
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