BIG RACE PLAYBACK

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  • いわき平
    13#
    第60回 オールスター競輪GⅠ
    8/11(金) ~ 8/15(火)

地元コンビでワンツー

渡邉一成/福島/88期/SS

渡邉一成/福島/88期/SS

「ブサイクなレース。スッキリしない勝ち方だし、手放しでは喜べない。新田祐大に申し訳ない...」

 竹内雄作が落車のアクシデントで新田は、4番手を手に入れた。その新田がまくりで浅井康太を乗り越え、渡邉一成も続く。あとは地元S級S班のマッチレース。新田が最終4角手前で外に振ると、渡邉は内から新田に体を併せた。

「地元で勝ったっていうだけで、内容が良くない」

"まくりの新田を外から交わす"。同県の後輩であるだけでなく、競技では海外遠征で苦楽をともにしてきた。そして今年は同じS級S班。誰よりも近くで新田の強さを知る渡邉だからこそ、新田を外から抜く意味を、その本当の価値をわかっている。

「去年から比べると、新田の成長のスピードは本当にすごいものがあって、もう僕はただ付いているだけで、抜ける気はしなかった。今回もたまたま内に入ってしまったから勝てただけで、実力ではないかなと。あとは執念だけでした」

 高松宮記念杯、サマーナイトフェスティバルに次いで3連続でのビッグ制覇がかかっていた新田は、4分の1輪差で2着。それでも深谷知広の逃げをあっさりねじ伏せたスピードでスタンドを沸かせ、多くの地元ファンを魅了した。

「目標としていた(ラインの)3人で独占ができなかったのは悔しい。まさかあんな風に落車になるとは誰も思っていなかった。波乱のレースになったなかで、地元ワンツーはよかったです。深谷君も強いし、浅井さんはタテにも踏めるしヨコもできる。坂口晃輔君もいてしっかりしたライン。だから、4番手を取ったからといって確信はできなかった。しっかりしたところでしっかり仕掛けようと。そういう仕掛けはできました」

 竹内の落車で深谷の番手になった浅井は、スピードの違う新田を止め切れず3着がいっぱい。

「(竹内)雄作の落車を避けてだいぶ脚にきていましたね。そのあとはしっかりとレースができたけど、新田君が強かった。あれは止められない...」

 新田が絶好の4番手に構えて、単騎の脇本雄太、原田研太朗はそれぞれ7、8番手に置かれた。最終1角で脇本がまくりを打ったが、時すでに遅く新田に合わされ不発。

「新田さんが引いてきた時点でチャンスがなかった。落車を避けて、(体が)固まってしまった。もうちょっともつれると...」

 

「優勝する」という執念だけは、誰にも負けない気持ちで走りました

優勝の感想

「(直線勝負で)内からだったので不甲斐ない部分もあったんですけど、素直に嬉しいです。優勝するという執念だけは誰にも負けない気持ちで、緊張もなく良い状態で走りました」

 

作戦

「竹内(雄作)君の番手勝負も考えながら、今回の新田(祐大)君の仕上がりが特別に良かったので、安心して付いていました」

 

新田祐大の仕掛け

「完璧でしたね。脇本(雄太)君がまくってきたのも見えましたし、仕掛けてからの新田君のスピードは本当にビリビリしました」

 

直線勝負

「(新田の)内に差してしまったので申し訳ないですけど踏ませてもらいました。(勝利の)確信はゴールの瞬間わかりましたけど、あれだけ踏み込んでもなかなか抜けない新田君の強さは、僕の中で偉大だなと思いました」

 

プレッシャー

「1月の地元GⅢのときは本当に緊張しました。でも、東京オリンピックが控えているのに、ここ(地元オールスター)で緊張して身体が動かない状況ではオリンピックでは勝負できないと思っていたので、決勝も余裕を持って走れました。今回、地元で優勝できたのは、北日本全員のサポートがあって、後輩もしっかり育ってきて、これまで自分のやってきたことが少しは後輩の糧になっていたからというふうに思っているので、今後も北日本を引っ張り続けられるような選手でありたいです」

 

新田との連係

「後半戦の9月以降も2人で活躍できるように。常々言っている武田(豊樹)さん、平原(康多)さんのような強力なラインを形成していきたいです」

 

グランプリ確定

「今年は正直、賞金でグランプリには乗れないと思っていたので、ここで勝てたのは本当に大きいです。昨年のグランプリの舞台でやり残したことがたくさんあったし、新田君も同じ思いだと思うので。今年は2人でもっと良いいレースをしたいなと思います」

 

目標

「ここ(地元オールスター)を目標にしていたので、まだ考えていないですけど、10月後半、11月頭からワールドカップが始まるので、まずはそこを目標にしてトレーニングに励んでいけば、競輪の方でも結果はついてくるかなと。行けるところまで突っ走りたいと思います」

 

渡邉一成/福島/88期/SS

渡邉一成/福島/88期/SS

Profile

渡邉 一成 WATANABE KAZUNARI

●1983年8月22日生まれ、34歳

●在校順位は12勝で38位

 03年7月7日京王閣競輪場でデビュー(1着1着4着)

 03年8月いわき平で初優勝(1着1着1着)

 05年5月いわき平でS級初優勝(8着1着1着)

●通算成績:810走 優勝:34回、1着:229回、2着139回、3着:87回

●グレードレース優勝歴:17年8月オールスター競輪(GⅠ・いわき平)、16年2月全日本選抜競輪(GⅠ・久留米)、

 12年4月共同通信社杯(GⅡ・名古屋)、17年1月いわき平記念(GⅢ)、15年6月取手記念(GⅢ)、14年4月高知

 記念(GⅢ)、12年10月岸和田記念(GⅢ)、12年8月富山記念(GⅢ)、11年12月伊東温泉記念(GⅢ)

●出走予定 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント 10月6日~9日

(9月8日現在)

第60回 オールスター競輪GⅠ 結果

2車単 3連単
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