BIG RACE PLAYBACK

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  • 四日市
    48#
    第33回 読売新聞社杯 全日本選抜競輪GⅡ
    2/9(金) ~ 2/12(月)

圧巻のまくり!新田祐大がGⅠ7V

新田祐大/福島/90期/SS

新田祐大/福島/90期/SS

 鮮烈なスピードだった。自転車競技で世界を相手に戦うために日々ハードなトレーニングを続ける新田祐大にとって、この全日本選抜競輪が今年の初戦。トレーニングの疲れを感じる状態のまま参戦して、さらに決勝は単騎での戦い。それらの不安を、磨き上げた自身の剛脚で、すべて払拭した。

「本当にホッとしている気持ちです。一戦一戦をしっかり戦うということを、いつも考えていて。特に今年はオリンピックのポイントが始まる年なので、早い段階でグランプリの出場権利を獲得しておきたいという気持ちでいました」

 4車結束した近畿ラインが主導権を握る。吉澤純平、平原康多の関東ラインも仕掛けていくが、新田が狙い澄ましたまくりで7度目のGⅠ制覇を成し遂げた。

「決勝は、(近畿ラインが)古性(優作)ですし、村上(義弘)さんが付いていますし、仕掛けるタイミングとスピード次第では、番手まくりもあるのかなと思っていました。

 (あとは)平原さんの動き次第ですけど、ただ自分のいる位置は理想通りでした。乗り越えられたら、勝利があるかもしれないという感じでしたね。準決勝の失敗があるので、出し惜しみせずにいけるところでいって、力を出そうという気持ちで走りました」

 決勝に4車が進出した近畿勢。古性優作がスパートして、番手の村上義弘が関東勢を牽制して、抜け出す好展開に持ち込んだが、新田の異次元のスピードに屈した。2着の村上義は「悔しい。新田君は頭ひとつ抜けた存在になっていますね。(対抗するには)個々の力をレベルアップしていかないといけないと思うし、それは自分自身にとっても大きな課題です。またしっかり頑張ります」

 兄・義弘を追った近畿3番手の村上博幸は3着。「きつかったです。最後も踏んだ一歩目で一杯。ちょっと調子がよくても、このレベルではまだまだですね」。それでも2年ぶりのGⅠ決勝の舞台で、「良い緊張感の中で走れました」と手応えを感じていた。近畿の先頭を任された古性は「後ろについてもらって、落ち着いて走ることができたのは、大きいですね。ラインの力を引き出す走りをしようと思いましたが、そこは力不足でした」

 GⅠ初優出した吉澤は、「あの展開か、逆をやるかどちらかでしたが、(古性と)もがきあっても厳しいですし。(古性が)かかる前にいきたかったけど、村上さんがすかさずいって、スピードで乗り越えられなかったです」。この敗戦を糧に、次回以降のビッグレースで巻き返しに期待だ。

吉澤に任せた平原は「純平が頑張ってくれましたからね。結果的に一番苦しいところでいくことになりました。次に向けて、また頑張ります」

 

自分が想像していた最高の展開だったので、あとはゴールまでしっかり踏みました

優勝の感想

「今年始まって1本も競輪を走らずにトレーニングしてきた部分と、そのトレーニングがあまりの強度で、疲れが残っている状態で今回も(四日市に)入ってきて、ちょっと戦えないんじゃないかなという不安の中で始まったレースだったので、なんとか乗り切ることができてホッとしています」

 

レースの流れ

「あれだけ(スタート)牽制になったので、そこは僕の想像と違いましたが、レースが動き始めてからは自分の理想の位置も取れましたし、そこからの仕掛けも理想でした。すべて理想の展開の中でゴールまで戦うことができました」

 

グランドスラムにリーチ

「そこは考えていないです。GⅠは獲れるタイミングというものがあると思っています。力が強いから獲れるわけでもないですし。運だったり、いろんな部分が入ってきて獲れるものだと思っているので。獲ろうと思って獲れたら、たぶん今までの強い人はみんな獲っていると思います。そういうところが、まだまだ僕は足りないと思うので、もうちょっと頑張らないといけないですね」

 

グランプリ一番乗り

「今年から東京オリンピックのポイントが始まって、すごく重要な年になってくるので、スタートで出遅れないように世界で活躍するためには、僕をはじめ、ナショナルチームのメンバー全体的には足りない部分が多々あって、それをどういう風に補うかというと練習するしかない。練習するには時間が必要。時間を作るために、競輪を走りたいのに走れない。世界で活躍するために、競輪を休みながら、でも走るときは成績を残さないといけないという精神的に苦しいプレシャーの中で毎回走らないといけない。その中で僕が最初に権利を獲得することができたことで、やっていることが正しいと思える結果だと思うし、みんな練習して、どんどん強くなって、ナショナルチームの強さを競輪でも発揮できるようになってくると思います」

 

 

多くの声援

「四日市では初めてのGⅠ開催ということで、お客さんもすごい楽しみにしていた開催だと思います。ヒートアップしている中で走ることができたのは、選手冥利だと思いますし、たくさんのお客さんの前で優勝できたのは嬉しさでいっぱいです」

 

新田祐大/福島/90期/SS

新田祐大/福島/90期/SS

Profile

新田 祐大 NITTA YUDAI

●1986年1月25日生まれ、32歳

●在校順位は2勝で52位、05年7月15日函館競輪場でデビュー

●通算成績:852走 優勝:49回、1着:295回、2着:139回、3着:87回

●GⅠ・GⅡ獲得歴:18年2月全日本選抜(GⅠ・四日市)、17年11月競輪祭(GⅠ・小倉)、17年6月高松宮記念杯(GⅠ・岸和田)、16年6月高松宮記念杯(GⅠ・名古屋)、15年9月オールスター競輪(GⅠ・松戸)、15年3月日本選手権(GⅠ・京王閣)、10年12月SSカップみのり(GⅠ・立川)、17年7月サマーナイトフェスティバル(GⅡ・伊東)、14年4月共同通信社杯(GⅡ・伊東)、12年ロンドンオリンピック・チームスプリント8位。

●出走予定

 日本選手権(GⅠ・平塚) 5月1日~6日

(3月8日現在)

第33回 読売新聞社杯 全日本選抜競輪GⅡ 結果

2車単 3連単
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