BIG RACE PLAYBACK

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  • 前橋
    22#
    第27回 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントGⅠ
    10/5(金) ~ 10/8(月)

脇本雄太が連続GⅠ優勝!

脇本雄太/福井/94期/S1

脇本雄太/福井/94期/S1

 まさに「席巻した」という言葉がぴったりだ。脇本雄太の繰り出す異次元のスピードによって、競輪界の勢力図は限りなくシンプルなものに変わっているのかもしれない。初タイトルを獲得した8月のオールスターから約2カ月。脇本が早くも2度目のGⅠ優勝を成し遂げた。

「(決勝は)僕が前受けして、早目にレースを動かそうと思っていました。(渡邉一成さんが)抑えにきたのが2周半(青板バック)だったんですけど、そこからだったら僕自身も動けるなと思っていたので」

 打鐘から動いた清水裕友の仕掛けは「見えていませんでした」と想定外だったが、中国ラインの3番手に入ると、強烈なまくりでゴール線まで一気に突き抜けた。「冷静に立ち回れましたね。バックぐらいからは自信を持ってゴール勝負できるなと思っていました」。

 もちろん、この快進撃の原動力は「グランプリ」「東京五輪」という2大目標を掲げているから。「まだまだ強くなる要素がいっぱいあるので、そこをしっかり練習して鍛えていきたいと思います」と、これからも進化を続けていく。脇本が見る景色、見せてくれる景色。それは、すでに夢物語ではなくなっている。

 2着入線は三谷竜生。脇本マークで近畿ワンツー決着となった。

「(脇本が)強かったですね。楽についていけたので、抜きたかったですが...。次は抜ける

ように、頑張りたいですね」

「脇本が強かった...」と悔しさをにじませたのは3着の平原康多だ。単騎戦となった決勝は、打鐘過ぎに近畿ラインの後位に続いたが、3着が精一杯だった。

「最後は中を割りにいきましたが、(内の)柏野(智典)さんを見てしまいました。(レースの)判断は良かったですが、バックを踏んでゴールした感じになって。(脇本との差は)詰めていっても、また引き離される感じがしますね...」

 敗北は喫したが、殊勲のレースをしたのは清水だ。初のGⅠ決勝で臆することなく、脇本に挑んでいった。

「作戦で決めていたわけではないけど、あのまま(脇本の)3番手では、ほぼまくれない。だから自分の判断で行きました。(後ろで)もつれてくれたらなと思っていたら、割と単調なレースになっていましたね。でも次には繋がると思います」

 北日本勢はローズカップ同様に、渡邉一成―小松崎大地―佐藤慎太郎で連係したが、上昇した渡邉を脇本が突っ張ったことで、展開は苦しくなった。

渡邉は「初手が後方からは考えていませんでした。でも突っ張られたのが一番の敗因ですね。良い状態だったのに...悔しいですね」。GⅠ初優出だった小松崎は「今回は今まで越えられなかった壁は越えられました。でも、ここからが大事ですね」

 

東京五輪への気持ちはずっと変わらないまま、日本の競輪も走れていると思います

 

GⅠ連覇達成

「僕の中では実感はあまりないですが、一戦一戦をしっかり頑張れているのかなと思います」

寬仁親王牌について

「タイトルが『世界選手権記念トーナメント』となっているので、競技者としてしっかり頑張れたらと思っていました。僕の中で、すごく思い出が深いタイトルですし、僕も獲りたいと思っていたので、今回優勝できて本当に嬉しいです」

決勝の組み立て

「(初手は)前を取れなくても、前々から攻めたいなという気持ちがありました。自分の中で、なるべく早い段階でレースを動かしたいなと思っていたので。あまりにも仕掛けが遅くなってしまう展開になると、(渡邉)一成さんの得意パターンになってしまうなと思っていたので、そこだけは注意していました」

清水裕友選手の仕掛け

「見えていなかったですね。僕としては、同じナショナルチームの一成さんの動きに気を取られて油断があったんですけど、(清水に)行かれた後でも冷静に立ち回れたのかなと思います。早い段階で被ったら仕方ないなというのは頭の中にあったので、悔いのない仕掛けをしようと思っていました」

3番手から渾身のまくり

「バックぐらいからは自信を持ってゴール勝負できるなと思っていました。2コーナーから動いたんですけども、自信を持って仕掛けられたと思います。(他の選手は)気にはしていましたが、もう無我夢中でした」

今後のスケジュール

「ちょっと忙しい日程が続くんですけども、自分はグランプリを獲るつもりで、しっかり今後の調整をしていきたいなと思っています。(東京オリンピックの出場、メダル獲得も)自分の中で夢でもありますし、その気持ちはずっと変わらないままで、日本の競輪も走れているなと思っています。そこに向かって必死に頑張っていくだけです」

メッセージ

「本命を背負って、すごく緊張する一戦でしたが、しっかり人気に応えることができて本当に嬉しく思います。今後も、GⅠ、グランプリでもしっかり結果が残せるように頑張りたいので、応援をよろしくお願いします」

脇本雄太/福井/94期/S1

脇本雄太/福井/94期/S1

Profile

脇本 雄太 WAKIMOTO YUTA

●1989年3月21日生まれ、29歳

●在校順位は19勝で11位

 08年7月12日福井競輪場でデビュー(1着1着2着)

 08年9月福井競輪場で初優勝(1着1着1着)

 10年7月岐阜競輪場でS級初優勝(1着1着1着)

 17年12月チリ・サンディアゴで開催されたワールドカップのケイリンで金メダル

 18年10月フランス・パリで開催されたワールドカップのケイリンで金メダル

●通算成績:717走 優勝:41回、1着:253回、2着121回、3着:58回

●グレードレース優勝歴:18年10月寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GⅠ・前橋)、18年8月オールスター競輪(GⅠ・いわき平)、18年7月福井記念、17年7月福井記念、15年7月福井記念、14年7月福井記念、11年8月小田原記念、10年8月豊橋記念

第27回 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントGⅠ 結果

2車単 3連単
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