さとうゆみの徒然競輪コラム

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さとうゆみの徒然競輪コラム

第25回 さとうゆみの徒然競輪コラム

ようやく長かった冬が終わり、待望の春がやってきました。ソメイヨシノより一足早く、ベランダの木瓜が花を咲かせました。この鉢は15年近く前に頂いたもの。水をあげているだけなのですが、毎年花が咲きます。

毎冬、枯れ木になってしまったかのようになるのですが、寒さのなかでじっと耐え、立春をすぎてから少しずつ花芽が出ます。以前、ある盆栽家に「鉢には宇宙があるんですよ」と聞いたことがあるのですが、この木瓜を見るたびにその言葉を思い出すのです。小さな鉢にも花が咲くまでの壮大なプロセスがあるんでしょうね。

植物も人も、花を咲かせるには「耐える」期間が必要なのかもしれません。2月に行われた平昌冬季オリンピック、メダリストの多くが決して順風満帆ではなく、ケガや挫折を乗り越えて、苦しみや不安にじっと耐え、栄光を掴み取っていました。

そんなオリンピックの興奮と感動が覚めやらぬ中、オランダから朗報が届きました。

UCIトラック世界選手権で河端朋之選手が銀メダルを獲得。吉岡稔真さん以来、25年ぶりとなる快挙です。数ヶ月前にこのコラムで河端選手のお話を書いたばかりでしたが、これまでの悔しさや厳しい練習を乗り越えての輝くメダル。これから国内の競輪でもそのパワーを魅せてほしいですね。

これはあくまでもわたし個人の感想なのですが、競技で活躍する選手が出てくると、その地区のアマチュア選手にも好影響があり、そこから強い選手が誕生することが多いような気がしています。かつて伏見俊昭選手がメダルをとった直後の北日本のように。現在ナショナルチームで活躍する北日本の選手が多いのは決して偶然ではないはずです。折しも中国地区の若手選手に勢いがみられる中、河端選手のメダルが追い風になるのではないでしょうか。昨年末のヤンググランプリには、先日の玉野記念で大活躍した取鳥雄吾選手と竹内翼選手の中国勢が二人出場しました。近い将来、輪界の勢力図を変えるような中国勢の活躍が見られることを楽しみにしています。

さとうゆみ

さとうゆみ プロフィール


フリーアナウンサー

SPEEDチャンネル1期生

趣味:サイクリング、イルカと泳ぐこと

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