後関信一の光と影

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後関信一の光と影

第4回 後閑信一の光と影 ―栄光と挫折―

プロフェッショナルとは...

ウイニングランをご覧の皆様、後閑信一です。今回は先月岸和田競輪場で行われた第69回高松宮記念杯競輪について書かせて頂きたいと思います。優勝は奈良県のS級S班・三谷竜生選手のGⅠ連覇で幕を下ろしました。三谷選手は5月に行われた日本選手権競輪に続く優勝です。そして前回に続いて脇本選手とのワンツー決着。近畿勢の勢力の強さが伺えました。今回の決勝戦はいくつもの話題がありました。

先ずは近畿勢について触れたいと思います。日本選手権で脇本選手が先頭で風をきり、番手に付けた三谷選手が優勝しましたので、今回はその恩を三谷選手が脇本選手に返す番だ!しかも脇本選手を優勝させれば年末のケイリンGPでまた三谷選手にチャンスが巡ってくる可能性が考えられる。そして脇本選手も今回優勝をしてケイリンGPの出場権を取得しておけばオリンピックへ向けてのトレーニングや大会等にも余裕を持って専念出来る。おおよその見方は脇本選手優勝の確率が高い!との見方をしていたと思います。

結果は脇本選手が残り一周半前から前で関東勢が競っているにも関わらずメイチの先行。車間を開けずピタリとマークした三谷選手は後ろを振り向く事もなく確実に優勝が出来る4コーナー少し前から抜きに行きました。三番手の村上博幸選手が離れていってしまった事を見ると脇本選手のかかりが良かった事が分かります。番手でも手を抜かずゴールを駆け抜けた三谷選手はさすがプロフェッショナルであると共に真のアスリートだと思います。仮に手を抜けば脇本選手に対して失礼な事であるし、車券の対象になっている選手としても絶対にしてはいけない事であるので脇本選手が優勝するシーンがあるとしたらもっと脇本選手は冷静に仕掛けるタイミングをとれば良かったと思います。しかしあの思いきりの良さが脇本選手の良い所だと思うので脇本選手は今後に繋がる堂々とした気持ちの良いレースだったのではないかと思います。後輩達は脇本選手の背中を見ていますから近い将来、近畿の若手選手達は脇本選手の前で風をきり頑張りたいと思っている選手も多いかと思いますので脇本選手の前途はまだまだ明るいと思います。これからも近畿勢から目が離せません。

そして競輪界の発展は、近畿勢に対抗する地区の勢力が必要不可欠となってきます。現在、第2の勢力として私は四国勢が力を付けて来ている様に感じています。今後が楽しみです。

次号ではその2として関東勢について書きたいと思います。

後関信一

後閑 信一(元競輪選手・競輪評論家)プロフィール


1970.5.2生/牡牛座

主なタイトル/1996共同通信社杯優勝、2001共同通信社杯優勝
2005競輪祭優勝、2006寛仁親王牌優勝、2013オールスター競輪優勝

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